補修作業⑯ 右足の補修

右足部分の補修を進める。

写真だとあまり伝わらないかもしれないが、作品の底面周辺は全周に渡って深い傷が入っている。この右足部分も傷が深かった。この深さだと、クリア(艶出し)やベースカラー(下地の白色 詳しくはこち)の再塗装だけでは直すことが出来ない。

・サーフェイサー(一番下に塗る下地剤)を何度かに分けて厚く塗装して傷を埋める。
・そこを研磨して平滑に整える。
・ベースカラーのホワイトを塗装する。
・クリアを塗装する
という4段階の工程が必要になる。

縦横に深い傷が入っている。傷は深く、ベースカラーのホワイト層を貫いている。


サーフェイサーを塗装する。塗膜を厚くするために、塗料が垂れる寸前まで吹き付ける。

この動画の塗装工程で、ある程度は傷が埋まったが、完全では無いので何回か繰り返して塗装した。サーフェイサーはややグレーがかった色をしている。


サーフェイサーが乾燥したら、研磨フィルム(紙やすりのようなもの)で平滑に研ぎ出していく。
この作業も一度では完全に傷が消えないので、研磨とサーフェイサー塗装の工程を何度か繰り返す。


研ぎ出しが済んで、作品の表面から傷が見えなくなるまで平滑になったら、今度はベースカラーのホワイトを塗装していく。他の部分とうまく馴染むように塗料を絞って、少しずつ様子を見ながら吹いていく。


先にも述べたが、作品の底面周辺は全周に渡って深い傷が入れられているので、他の箇所でもこの工程を繰り返して補修を進めていく。

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