日々、「渋谷猫張り子」の修復作業に励んでいます。
修復過程を発信していく中で、「改変前の作品はどのようなプロセスで作られたか知りたい。」というお声を複数いただきました。
そこで2019年から2020年にかけて行った「渋谷猫張り子」制作日記から抜粋したもの何回かに分けてお伝えしています。
(①はこちらから)※画像は2019年から2020年に撮影した、改変前のオリジナル作品制作時のものです。
2019年7月12日 金曜日
「渋谷猫張り子」の頭部とボティのベースとなる発泡スチロールを固定する。
全高だけを確認して、かなりザックリな感じでベースを作る。「ボティの土台」という感じ。
2019年7月16日 火曜日
「渋谷猫張り子」のボティを紙粘土を盛って制作する。作りながら、具体的な形状を決めていく。まだ足がないので、ちょっと変な感じ。
2019年7月29日 月曜日
「渋谷猫張り子」作品マケットの形状が完成に近づく。
発泡スチロールと紙粘土でベースの形態が完成した上から、ガラスファイバーを貼り付け、ポリエステル樹脂を塗布する。樹脂が硬化したのちに、表面を削って滑らかにしていく。その作業を何度も繰り返し、全体を滑らかな曲面でつないでいく。この画像では、まだ両足の周辺にパテの跡が残っている。
ここからさらに滑らかに整え、塗装段階に入っていく。