少しづつラッピングシートを剥がし続けている。
剥がす作業をしていると、こういった箇所が沢山でてくる。
ラッピングの継ぎ目を、作品の上で直接カッターを立ててカットしている。そのために、下にあったラッピングシートに切り込みが入り、その傷が作品本体まで達している。その上からテープ状にしたラッピングシートをツギハギで貼り付けてある。
ラッピングシートを剥がしている左手のすぐ右にも十字のカッター痕が見える。
残念ながらこのようなカッター痕が作品上に無数に存在する。
ラッピングシートを剥がす際に使っているヒートガン。温めることで、シートやプライマー(接着剤)の粘着力を下げることが出来る。年季が入り過ぎてちょっと汚いけど、温度調整もできるので使いやすい。
ラッピングを剥がした箇所はこの研磨フィルムを使ってプライマー(接着剤)を除去している。800番という細かい番手。塗膜足付用なので、作品に深い傷が入ることは無い。
これらの道具を使って、慎重に作業を進めていく。